新社会人の保険の選び方~失敗しないポイント~

新社会人の保険の選び方~失敗しないポイント~

新社会人になり、周りの人たちから

「社会人になったから保険くらい入らないと」と言われ、知り合いの保険外交員を紹介され…。

長かった学生時代を終え、社会人として大人の仲間入りをしたときに、必ずと言っていいほど耳にする言葉です。就職をして社会に出れば、もう一人前の大人。自分のことは自分でキチンとしたいという思いから、人生で初めて保険について考える方も多いのではないでしょうか?

しかし「保険」といっても、多くの種類がありますし、なんとなく難しいイメージもあります。新社会人の皆さんの中には、「ちゃんと保険を選びたいけど、どうやって保険を選べば良いのか分からない・・・」そう感じている方もいらっしゃると思います。

そこで、「新社会人が考えるべき保険はなにか?」という保険選びのポイントとして分かりやすくお伝えしていきます。

この記事を読んでいただければ、新社会人が保険を選ぶうえでのポイントと知識がしっかりと身につくはずです。ポイントを押さえてしまえば、保険選びは決して難しくはありません。皆さんの初めての保険選びの一助になれば幸いです。

保険に加入するメリット

保険に加入する最大のメリットとしては、「いつ起こるか知れない大きなリスク」に比較的「小さな負担」で備えることができる点です。保険の加入者が、万が一のアクシデントに遭遇した場合、本人やその家族は、その保険の加入者全員が少しずつ出し合っているお金(保険料)の中から、所定の金額(保険金)を受け取ることができます。たとえば、あなたが病気やケガをした場合、入院をしたり手術を受けたりすることがあるかもしれません。入院や手術によって働けない期間があれば、収入が途絶えてしまうことが考えられますし、それに加えて治療費もかかってきます。もしも重い症状で、入院が長期化したり、手術が高額化したりすれば、さらにそれらの負担は家計に重くのしかかってくるでしょう。場合によっては、今までの生活そのものが成り立たなくなってしまう懸念も拭えません。そんなときに、まとまったお金として受け取れる保険金は、自分や家族の生活への負担を和らげる大きな助けとなるのではないでしょうか? 万が一のことがあったとしても、十分な保険金さえあれば、当面の生活資金をまかなえたり、ゆっくり治療に専念し身体を休めたりすることができます。このように「大きなリスク」に対して、比較的「小さな負担」で備えられるところが保険に加入するメリットだと言えるでしょう。新社会人が加入を検討するべき保険について

□医療保険/がん保険

□資産形成に活用できる保険(個人年金保険/終身保険等)

□医療保険/がん保険~入院・手術の費用に対する備え~

医療保険は、病気やケガによる入院・手術に対して備える保険です。保障内容としては、入院1日につき5,000円~10,000円、手術1回につき50,000~200,000円を受け取れるものが一般的です。現在の医療保険には、先進医療や三大疾病に対して手厚い保障を受けられる特約を付加できるものも多くなっています。もちろん、日本には充実した社会保険や高額療養費制度などもありますから、入院や手術をした際の費用すべてを医療保険でまかなおうとする必要はありません。ですが、もしも病気やケガで入院となれば、仕事を休んで収入が減少する中、ある程度の医療費の自己負担は発生します。すでに入院や手術の際の治療費をカバーできるだけの貯金があるのなら問題はないのですが、少なくともまだ貯金が不十分な新社会人のうちは、最低限の医療保険を持っておいたほうが良いと言えるでしょう。近年は短期入院にも対応した入院一時金を特約で付保した保険商品も多くなっています。 又、治療費をお支払いする(実損払)保険商品も増えてきていますのでご検討にいれてみては如何でしょうか。

 

□資産形成に活用できる保険(個人年金保険/終身保険)

生命保険には、いざというときの保障を備えるタイプのほかに、将来のための資産形成に活用できるタイプがあります。具体的には、個人年金保険、終身保険といった保険です。近年は変額保険(終身型/有期型)において運用リスクを取りながら資産形成を考える傾向も強くなっています。定額保険についてはすべての保険料の払込みを終えたあとに満期や解約などで保険金を受け取る場合、支払った保険料の総額に対する受け取った保険金の総額の割合(返戻率)が100%を超えることが多い点が挙げられます。また、資産形成に活用できるタイプの保険は、原則的に加入時期が早ければ早いほど運用期間が長くなるので、返戻率は高くなる傾向にあります。変額保険/定額保険いづれにしても資産形成として活用できる保険は、もちろん収入にゆとりがあればですが、自分の将来を考える意味も含め新社会人になったら一考の余地はあると言えそうです。

 

その他検討する保険

□就業不能保険~長期間にわたり働けなくなったときの備え~

就業不能保険は、病気やケガで働くことができなくなった際に、その間の収入をカバーするための保険です。基本的な保障内容としては、毎月の給料と同じような形で、月に一度保険金を受け取ることができます。病気やケガに対して備えるという意味では、保障が医療保険と重複するように感じるかもしれませんが、医療保険と就業不能保険では、その保障内容は異なります。医療保険が「病気やケガによる入院・手術に備える保険」なのに対して、就業不能保険は「病気やケガにより2ヶ月以上の間、働くことができなくなった時の収入減に備える保険」です。言いかえると、基本的に医療保険が病気やケガによる短期的なリスクをカバーしているとしたら、就業不能保険は病気やケガによる長期的なリスクに対応しています。具体的にいえば、病気やケガで働けなくなり長期的な入院や在宅療養を余儀なくされたら、治療費の負担と働けない期間の収入減が同時に押し寄せてきます。そのすべてを入院・手術に特化した医療保険のみでまかなうのはかなり難しいでしょう。病気やケガにより長期的に働けなくなるリスクは、新社会人の身に降りかかることもあり得えます。そういった意味では、就業不能保険は新社会人にとっても準備しておく意義のある保険の一つだと言えそうです。